2005/10/06 4:31 NHKこころの時代を聞きながら

実力。信用。お金はない。工夫。ふるさと。風景。いいものだけを遺す。作品。古い道具で。こういうときに助けてくれる方々。方法論は数学。計算。もっと素晴らしい師を求めて。門をたたく。認められるまで。禅の修行の始まりのように。何時までも待たされる。鶯谷。稽古の時間はほんの瞬間。その答えを出す。問答。師は何も言わない。言わなくて育てる。師は認めない。師が認めるものを呈する。究める。究めた後は何を呈しても作品となる。その間、努力。この努力は想像を絶する努力である。試されているのは結果ではない。その人の何かをなさんとする力量である。ここに試験の意義がある。そこを耐え抜く。壁はある。乗り越えることのできない壁がある。これを乗り越える。あるいは脱出する。師は正す。或いは矯め直す。そして師が認める瞬間が来る。それは既存の何かを超えた瞬間である。真剣勝負である。卒啄同機の時を待っている。自分が究めるべきは自分である。人の見ていないところでの自分自身の在り方。鍛錬。信用を得るための唯一の道がある。今も昔も同じ道がある。しかし、それは登竜門に過ぎない。その後、さらに向上の門がある。上求菩提下化衆生。自分はかぎりなく上を目指す。後輩のために道しるべを遺しながら。しかし、一つのゴールがある。いわば、地上のヘブンである。重荷を下ろす。自由を得る。力を抜く。そこから名人芸ともなる。空手で生きてゆける道が開ける。何もなくとも何とかなる智慧を手にする。師の愛はここに何も言わないことである。師が教えればそれは師の手柄であり弟子の実力とは成らないから。師は知る。師の愛を。子を持って親の愛を知るように。何もかも棄てて、この身一つで勝負する。自然を味方につける。木の香りがしてくる。自然で培ったこころを作品にする。自然から学ぶことこそ最高の方法論である。自然が自分となるまで。自分のためにあるような宇宙を感じる瞬間が来る。生きていてよかったなという瞬間が来る。山と海。清らかさを究める。そして自然となる自分を得る。そしてニッテンスイシュとなり、街へ出る。楽しいことばかりの時間となる。そして日々是好日を頂く。度胸ができる。大自信がある。格好は要らない。自分を丸出しにして生きてゆける。宇宙と自分がリンクしていることを知る。今も昔もそうであった、と。心がこもっている。何もしていなくても。恩返しのつもりで生きてゆける。一切無理はない。楽な道を知っている。妥協ではない。逃げでもない。何時でも作品となる。そうした素晴らしい瞬間の連続の時間のなかで生きている。澄んだひらめきの断続である。写真を撮るのではない。シーンの方がシャッターのキレルのを待ってくれている。ゆっくりとでいい。時が待ってくれる。このチカラは知る人だけが知っている。これは嬉しい。これはありがたい。そういう日々である。技巧ではない。しかし、我一人のチカラではない。子供の頃からのお陰様であったのである。これが素朴であり、正直の効用だった。やはり先達の教えである。ここが桃源郷だったんだ、と思う。地上のヘブンを得たんだな、と思う。思って良いと思う。救われたんだと思う。筑間先生が言っておられた。悟ると、感謝と元気だ、と。先生の境涯もその頃既に至っておられたのであろう。やはり持つべきは師である。と思う。感謝。

今日の花言葉:葉鶏頭 不老不死 誰かが訪ねてくる予感有り 何か良いことの起こりそうな気配

2005/10/06 4:55am