本来日本発進

2010年06月10日

  • 彼は能力があった。どれほどの能力だったか。九教科中、十を八つ並べた。十でなかったのは国語だった。何故だったか。正解が教師の用意したものであることを知らなかった。真実が正解であると思っていた。その意味で、コミュニケーションとしての答えが書けなかったからだった。その後、全国区の読書感想文に入選した。それは彼の学校千人を超す中で二人しかいなかった。また、角川書店の『うたびとたちの現代秀歌選集』に彼の短歌が掲載された。それほどの能力があった。その気になれば、何だってできた。その気になれなかった。何故だったのか。もはやどうでも良いと言う。確かめなければならないものがあった。それだけのことだった。何を確かめたのだったか。既に記した。精査されたいと言っていた。確かめたのものは例えば、不思善不思悪だった。どういうことだろうね。もう良いね。
  • 青空に 染め抜きたりて そよ風に 光り輝く ウグイスぞ鳴く
  • 失われていたものは何だったか。愛だった。理解だった。受容だった。それはまなざしの問題だった。大切なのは、何を言われたかではない。どのように言われたかだった。親は知らない。教師も知らなかった。子どもたちの求めていたものは何だったか。受容だった。それが裏切られた。故に彼らは愛を知らない。理解を知らない。受容を知らない。それで彼らは反逆する。問題の解決はあるか。ある。彼らは何を求めていたのだったか。明らかとなった。彼らに愛を。理解を。受容を。彼らの求めていたものはそれだった。親はそれを拒絶した。教師も自分のためにしていた。子どもたちは知らない。知らないのであれば、叱っても意味はない。先ず、彼らに示すしかない。それがあるということを。大人たちは勘違いした。それも責めることはできない。知らなかったのだから。子どもたちの問題は解決する。これまでの方法は通らない。気づくべきである。あらゆる親も、教師も。すでに限界である。危機とは何だったか。だれにも起こり得るということだった。自由裁量には結果に対して説明責任を伴う。始めようではないか。香風は来たった。古き華を散らし、新しい蕾を雨らした。しばらく埋もれていた私たちの時代である。頼朝は伊豆に流されていた。原爆の火を以ってしても、根絶やしはない。アメリカがヒロシマを見つけたのは正しい。そして、日本は滅びない。ところでかつてリットン調査団があった。日本は国際連盟を脱退した。その後、どうなったか。北朝鮮よ、歴史に学ぶべし。連合国は準備しなくてはならないのかもしれない。その頃、陸軍大臣と海軍大臣がいた。彼らが閣議に出て来なかった。政府はコントロールできなくなった。同じ轍は踏めない。戦争をしてはならない。シビリアンコントロールだね。過去に何度も失敗している。しかし、今度こそ、大丈夫だと彼は言っていた。さて、いよいよ、合流です。世界へ。明治維新の目指していたものはそれでした。時は来たのです。世界は認めています。それにふさわしい国家をこれより調整するのです。明治は条約改正でした。百年、遅れていると言われていました。そしてやっと追いついたのでしょうか。長かったですね。しかし日本は大丈夫です。これより始まります。それ故に、これまでのテレビ界およびお笑い芸能界には、節度を以ってお控え願いたい。あまりにもレベルが低すぎました。ラジオ界も一部、猛反省の頃です。世界の中の日本として、本来日本、発進の頃です。彼の自覚を待たねばならない深い理由がありました。彼こそ彼でした。もう周知して良いようです。謎は解かれました。六祖の米は搗かれたようです。それは何だったのでしょうか。彼は言います。文殊、普賢にも譲り給わぬ仏法がある。すなわち、廓然無聖。日月照らし風が吹く。天晴れ本来日本卑弥呼の系譜。黄泉もこの時を待っていた。本来日本、見事に蘇る。彼の試練は終えた。彼の自覚の時である。祖先の総体が喜んでいる。花は何処へ。もう咲かないのかと思われた。その花が咲いた。久方の日本の春である。