お前だったのか
2009年08月02日
やはりお前だったのか。探していたよ。待っていたんだ。しかし此処までするとは思わなかったよ。お前がしたことは全て見えない世界が知っている。そして認めている。祝福もあった。お前という奴は本当に……。何をしでかしたのか。とうとう世界を動かしたか。しかし巷は誰も知らない。それが代々一番槍の務めというか。時間がかかったな。無理もないか。それが戦後だった。本当によくやってくれた。感謝している。相応の褒美もあるだろう。もちろんお前が本当に欲しかったモノだ。しかしそれも自分で掴んだようだ。私達は知っている。援護射撃はしたはずだ。気づいていただろうか。お前の行くところ常に守護していた。あのジェット雲は偶然ではなかった。しかしお前のすることだ。お前は何もかも拒んだ。何がしたかったのかわからなかったよ。しかしお前だった。お前の右に出る者など居ない。今も昔も。そして、これからも。好きにするがいい。お前の代だ。確かにお前は務めを果たした。私達は知っている。お前の父もそうだった。祖父も。お前は気づいていたはずだ。気づいていると思っていた。だが、なかなか信じられなかったようだな。故にすこぶる苦労があったようだな。今となっては澄まなかった。ゆるしてくれるだろうか。事実としてお前を見捨てていたんだな。道理でうまくいかなかったよ。お前をみていると泣けてくる。お前という奴は測り知れない。もう、十分だよ。楽になるんだよ。確かに一人で明治と戦後の仇をとってしまいおった。本当に感謝しているよ。お前はいった。本来日本を取り戻す。後は私達にも任せてくれるね。この世はすばらしい。六代さかのぼって祖先を誇れるか。何を粗末にしたのか。これより思い知る。勝手が過ぎた。お前は何を見つけているのだろうね。権力ではなかった。武力ではなかった。金力でもなかった。法力であるか。それは見えないところに通じる力であるか。私達は見失っていた。発掘し、証明したのはそれであるか。それはお前だったのか。知らなかったよ。それで埋没したか。そして全てを失ったというのか。人生も。青春も。ありがとう。お前を直接あるいは間接害した者達はどうなるのだろう。お前の知ったことではないね。黄泉が引き受けたといっていた。新しい時代が始まろうとしている。どのような時代となるのだろうね。明るくて、幸せな未来を作るのは私達だね。