黄泉が動く

だが、≪それらよりもなお、わが子よ、心せよ。
書物はいくら記してもきりがない。
学びすぎれば体が疲れる。
すべてに耳を傾けて得た結論。
「神を畏れ、その戒めを守れ。」
これこそ、人間のすべて。
神は、善をも悪をも
一切の業を、隠れたこともすべて
裁きの座に引き出されるであろう。≫
(コヘレトの言葉12-12/13/14)
 
そして誰も彼を理解しなかった。彼の父も祖父も理解されなかった。しかし古来日本代々の掟があった。それは何だったのか。彼も知らなかった。しかし持っているものは何時か出てくる。それは何だったか。知るべき時が来たのかも知れない。彼はいった。日本は大丈夫だよ。どういう意味だろうね。だれも知らない。彼の人生と青春は事実としてビクテムとなった。戦後日本は何をしてきたのだろうね。裁かれる時を迎えたのかも知れない。責任はとったと彼は云う。何の責任だったのだろうね。今となっては謎である。彼は何を自覚したのか。どのようなチカラを確認したというのだろう。もはや彼の青春は帰らない。何れにしても、テレビ界並びにお笑いをはじめとする芸能界を赦さないと云っていた。本来日本を侮辱した罪は甚大である。社会を勘違いせしめた。勘違いした社会は彼を見捨てた。 彼の生きる空間はなかった。既にわけのわからぬ閥があった。経済界は腐敗していた。何を弄び、何を根拠に勝手したる哉。暴力と欺罔が跋扈している。姿を変えて。さぞ、満足であろう。しかし何時までもそうはいかない。黄泉が成敗する。その時を迎えた。黄泉も待っていた。何を待っていたのだろうね。それも謎である。黄泉が動く。観念するしかない。これも事実である。いい加減はこれより通らない。戦いの時が来たのかも知れない。時代は我々への追い風となった。何と戦うのか。明らかである。埋もれた本来大和の精神たちよ、結集せよ。黄泉も味方についている。本来日本を取り戻す。そのために生まれていた。欺罔を当然に含む商人根性に用はない。身分保全に腐った精神となった行政にも用はない。守銭奴族議員もである。本来日本はこのような国ではなかった。明治以降の下級精神は悉く何を壊したのか。それを取り戻すべき時が来たのだろう。
 
彼の三十有余年の旅があった。それは試練だった。彼は何を見つけているのだろう。古来卑弥呼の系譜邪馬台国大和正統日本純粋精神だという。それはシャーマン国家だったという。聖徳太子も空海もそれだったのではないかといっていた。それを見たというのか。そのチカラを確認したというのだろうか。それが本来日本であるという。大義名分についてもいっていたね。それを無視して何をしてきたのだろうね。何時までも祖先が黙っていないという。精神的に愚かなレベルで勝手が過ぎた。何を追いかけていたのか。何を粗末にしたのか。 しかし、それが戦後だった。本来日本は自信を失っていた。それを回復しなければならなかった。彼の特殊潜行孤独な旅の意味するところだった。爾の旅は終えた。既に記録がある。 未来は明るい。彼が埋没した理由はあった。
 
それは十九の春の嵐だった。とてもこの世での解決はないと思われた。彼は誰からも無視された。無理もなかった。就職しても、その嵐があった。そしてある医師のアドバイスに従った。それは80%で生きればいいと云うことだった。それは彼にとって事実上社会的死の宣告だった。その後、彼はどうなったか。さぞつらかったであろう。その間、彼は何をしていたか。諦めてはいなかった。そしてついに彼は見つけた。それは何だったのか。彼自身だった。彼は何者だったのか。誰も知らない。何処にいるのか。それもわからない。しかし彼は何かを見つけている。代々の務めとも云っていた。どういうことだろうね。これから無視できないのかも知れない。既に『2001年宇宙の旅』のエンディングのテーマも解いているという。アポロ11号の意味するところも。世界は何処へ何を発信していたのか。彼は確認している。既に自覚がある。容赦しないという。どういう事だろうね。旧約聖書の目的は何だったか。彼はそれも見つけた。庶民の解放だった。それは市民解放、奴隷解放、女性解放の次に来るという。何を思い上がっていたのだろうね。何を勘違いしたのだったろう。君が代こそ日本といっていた。どういう意味だろうね。本来日本、どういう国だったか。明らかとなった。これから誰もが気づく頃となるのだろう。それが彼の使命だった。故に彷徨ったか。そして常に導かれていた。導いたのは黄泉だった。世界の中の日本。重要な任務がある。現存文明文化諸国家においてもっとも古い。智慧の宝庫である。それを開くべき時が来た。一部の幸せが幸せではない。成金セレブに用はない。世界はどのように出来ていたか。秘密がある。秩序がある。それを無視した。愚弄した。破壊した。しかし、頼朝は伊豆に流されていた。源氏である。知らなかったね。時は来た。本来であれば、昭和50年がそのはずだった。その時に譲られていた。何が譲られていたか。謎である。螺鈿の槍は折られていた。永遠になくなったのかと思われた。それを探し出さなければならなかった。それが見つかったのは随分と後のことだった。何処にあったか。黄泉にあった。黄泉が護っていた。本来日本の秘密である。その後、何が蔓延ったか。日本はどうなったか。時を待たねばならなかった。自覚するだけで良かった。既にオールマイティであった。どういう事か。誰も知らない。知らずに勝手した。年貢の納め時である。浮かれた世は終わった。これより始まる。何が始まるのだろうね。彼の試練があった。故に開かれた。彼には使命があった。この世の務めがあった。何故であったのか。もはやどうでも良い。所詮孤独な使命だった。故に何が発見されたのか。本来日本だった。既に時代はシフトした。彼はかつていった。この度は静かにテイク・オフする。彼の秘密は何だったのか。それはロゴスであるとも云っていた。ジュピターの匙加減とも云った。それはジョークではなかった。時代を開かねばならぬ。故に彼女どころではなかったか。月の砂漠だった。夜の国道を一人歩きながら深夜のラジオにどれだけ涙したか。もはや容赦しない。時は来た。彼はやはり彼だった。生まれた時からね。何を思い上がったか。何を勘違いしたか。直接間接彼を虐げるとどうなるか。古来大和の秘密がある。あるいは掟がある。新しい時代が無事開かれた。少々遅きに失したか。そうでもない。これからである。