二十一世紀の約束
平成23年11月26日
- 「どんな悲しみの中にもそれと同等かあるいはそれ以上の喜びの種が宿されている」 測り知れない何かを発見開発検証確信して彼は帰って来た それは何だったのか どのようにして至るのだったか 要件は何だったのか 全体の趣旨より勘案されたい 本来卑弥呼の系譜邪馬台国大和正統日本の秘密に属する謎が解かれた 二千年来の物語が完結した これより日の出づる国としての日本が見事に蘇る 彼は生れた使命を果たした 彼こそ彼だった 彼でなければこの謎は解けなかった 時を要する 属性を要する 最後の要件は自覚だった もうその花は咲かないのかと思われていた 彼は生きていた 彼の生来のパワーとは何だったのか 筆圧もそうだった 何よりも開発するべきは高速度回転頭脳思念力だった その時 言葉は光となる それを以って宇宙に通じる そしてどうなるのだったか 思いが実現する それを仏慧と言って善い 法力と言っても良い 神力と言ってよい あるいは引き寄せの法則だった そして本当の実力を伴わないあらゆる地位及び名誉並びに資格が相対化されてその価値を失う時を迎えた 自己利益追求等自分のためにする一切が意味を失ったのである 彼が歩んだ人生がある とても孤独な月の砂漠だった そして三十数年来探していたのは『失われた何か大切なもの』だった それを見つけたらしい そして彼は思った 彼は彼でよかった あまりにも悲しい十九の春があった この世で解決はないと思われた ある意味で絶望していた しかしいつか戦わねばならない 倒すべきは何だったのだろうか 自己自身に棲む悪魔だった 禅は徹頭徹尾自己一身の問題であるというのはこの意味だった
- しれはまよひしらねはまよふのりのみちなにかほとけのじつなるらん 至道無難禅師
- 開発するべきはそれだった さて 始めましょう 時は満ち 準備は調いました 彼も着任です それは昭和50年のはずでした あるいは 昭和56年にもチャンスがありました しかし時の悪戯がありました いずれにしても始まりました 21世紀の約束です
『トラ・トラ・トラ』より