法華経に宿王華と一切種智慧があります 宿王華とは人間のことでした それは生まれに基づく一切差別のない 個人の尊厳として平等である自然権に基づく貶められるべきではない存在だったのです ゆえに 万物の霊長として神の七つの力が賦与されていました
民主主義の目的は個人の尊厳の制度的保障でした 世界の中の日本として 私たちは 民主主義を選択し その発展のために 重要な使命を果たそうとしています そのためには 自然権に発する 自由 平等 基本的人権を誰もが学ぶ必要があります
一切種智慧とは 心でした 法華経はすべて自分の中で起きると言います 現実は心の結果だったのです インド哲学は 観念が現実化するとしています そして法華経は言います 唯獨自ら明了にして 餘人の見ざる所ならん ルーツを含む本来の自分を取り戻して 素直に生きることで 仏の守護する 測り知れない喜びの人生が始まります このような日が来るとは思ってもみなかったのでした しかし それが 代々伝えられていた真実だったのです 私たちはすべて その種子を宿して生まれています それが一切種智慧でした 人間としての存在が それだけで 宿王華でした もう 殺戮の世は去りました 武力による版図拡大の時代も過去のものとなりました 平和のためには ベルサイユ体制です 国境を未来のために画定するべき時です そして 自由な経世の代とすることに決しました
自由は社会契約を前提としています この社会は市民社会であり 自由を自覚した方々の世界です 魑魅魍魎の跋扈する世界ではありません ゆえに 世界は野蛮軽薄を好みません
世界が見えて来ました 私たちは幸せになるために生まれています それは自己実現することです その前に 自尊感情の育成があります
幸せになることと そうではないことがあります 子どもたちはそれを知らずに付和雷同あるいは悪のりします これを教えるのも学校でした 学校教育なくして社会的人格の育成はありません 学校教育を破壊して馬鹿になることが幸せではありません
誰もがいつか必ず至ります その道が見つかりました 私たちは人間として万物の霊長であり 宿王華でした 現実は 一切種智慧としての心の結果だったのです
平成23(2011)年 2月16日 水曜日 晴れ
広島大学法学部法学科卒 法学士 5261066
後藤静雄