願力に安住して

  • 幸せとは何だろうね どのような状態なのだろうね 本来の自分を見つけた時だよ それって何? 白隠曰く 衆生本来仏也! しかるにもろもろの衆生 虚妄にこれは此 これは彼 これは得 これは失と横計して 不善の念を起こし もろもろの悪業を造って六趣に輪廻し もろもろの苦毒を受けて 無量億劫 みずから出ずること能わず 戒・定・慧・解・知見より生じ 三昧・六通・道品より発し 慈悲・十力・無畏より起こり 衆生 善業の因縁より出でたり そして幸せに生きていく 世界は美しい この世は幸せである 祝福の風が吹いている 私たちは幸せに成るために生れている こころがおだやかになると 自然現象もやさしくなる 実現するべきはそれである 万物の霊長としての責任がある 自己利益追及の時代が終わった 彼の故に これまではわからなかった 時が来ていなかった 真実とは何だったのだろうね 彼を以って明らかとなった
  • 唯獨自ら明了にして 餘人の見ざる所ならん 五濁の悪世には 但諸欲に楽著せるを以て 是の如き等の衆生は 終に仏道を求めず 当来世の悪人は 仏説の一乗を聞いて 迷惑して信受せず 法を破して悪道に堕せん 慙愧清浄にして 仏道を志求する者あらば 当に是の如き等の為に 広く一乗の道を讃むべし 舎利弗当に知るべし 諸仏の法是の如く 万億の方便を以て 宜しきに随って法を説きたもう 其の習学せざる者は 此れを暁了すること能わじ 汝等既已に 諸仏世の師の 随宜方便の事を知りぬ 復諸の疑惑なく 心に大歓喜を生じて 自ら当に作仏すべしと知れ
  • 願力に安住して広く仏国を浄め、久しからずして阿耨多羅三藐三菩提を成ずることを得べし。皆阿耨多羅三藐三菩提に於て退転せず。皆陀羅尼を得て、楽説弁才あって、不退転の法輪を転じ、無量百千の諸佛を供養し、諸佛の所に於て衆の徳本を植え、常に諸佛に稱歎せらるることを為、慈を以て身を修め、善く佛慧に入り、大智を通達し、彼岸に至り、名稱普く無量の世界に聞えて、能く無数百千の衆生を度す。力・無所畏ありと雖も、而も之を用いず。
  • 若し人仏に信帰すれば 如来欺誑したまわず
  • 亦貧嫉の意なし 諸法の中の悪を断じたまえり
  • 故に仏十方に於て 独畏るる所なし
  • 我相を以て身を厳り 光明世間を照す
  • 無量の衆に尊まれて 為に実相の印を説く
  • 舎利弗当に知るべし 我本誓願を立てて
  • 一切の衆をして 我が如く等しくして異ることなからしめんと欲しき
  • 我が昔の所願の如き 今者已に満足しぬ
  • 一切衆生を化して 皆仏道に入らしむ
  • 若し我衆生に遇えば 尽く教うるに仏道を以てす
  • 無智の者は錯乱し 迷惑して教を受けず
  • 我知んぬ此の衆生は 未だ曾て善本を修せず
  • 堅く五欲に著して 痴愛の故に悩を生ず
  • 諸欲の因縁を以て 三悪道に墜堕し
  • 六趣の中に輪廻して 備さに諸の苦毒を受く
  • 受胎の微形 世世に常に増長し
  • 薄徳少福の人として 衆苦に逼迫せらる
  • 是の法は思量分別の能く解する所に非ず。唯諸仏のみましまして、乃し能く之を知しめせり。所以は何ん、諸仏世尊は、唯一大事の因縁を以ての故に世に出現したもう。舎利弗、云何なるをか、諸仏世尊は唯一大事の因縁を以ての故に世に出現したもうと名くる。諸仏世尊は、衆生をして仏知見を開かしめ清浄なることを得せしめんと欲するが故に、世に出現したもう。衆生をして仏知見を示さんと欲するが故に、世に出現したもう。衆生をして仏知見を悟らせめんと欲するが故に、世に出現したもう。衆生をして仏知見の道に入らしめんと欲するが故に、世に出現したもう。舎利弗、是れを諸仏は唯一大事因縁を以ての故に世に出現したもうとなづく。
  • 世尊は甚だ見たてまつり難し 諸の煩悩を破したまえる者なり 百三十劫を過ぎて 今乃ち一たび見たてまつることを得 諸の飢渇の衆生に 法雨を以て充満したもう 昔より未だ曾て覩ざる所の 無量の智慧者なり 優曇波羅の如くにして 今日乃ち値遇したてまつる 我等が諸の宮殿 光を蒙るが故に厳飾せり 
  • 昔の無量劫に於て 空しく過ぎて仏いますことなし 世尊未だ出でたまわざりし時は 十方常に闇瞑にして 三悪道増長し 阿修羅亦盛んなり 諸天衆転た減じ 死して多く悪道に堕つ 仏に従いたてまつりて法を聞かずして 常に不善の事を行じ 色力及び智慧 斯れ等皆減少す 罪業の因縁の故に 楽及び楽の想を失い 邪見の法に住して 善の儀則を識らず 仏の所化を蒙らずして 常に悪道に堕つ 仏は世間の眼と為って 久遠に時に乃し出でたまえり 諸の衆生を哀愍したもう
2011.04.23