呉市花 椿
2008.04.10
呉市花は椿である。市木は樫の木だ。樫の木は堅い。鍬の柄となったり、木刀となる。森に於いては主人である。樫の木の周りにあらゆる灌木が集い、さらにその下に草花がある。呉市には明治になって海軍鎮守府がやってきた。その時、亀山神社が移設された。境内には大きな椿があった。神木とされていた。場所はちょうど呉市立美術館の対面であった。練兵場を作るために、それも移設しようとした。その作業を試みると、次から次へ倒れた。七人の方が犠牲となった頃、その木はそのままそこにおかれることになった。戦後も暫くそこにあった。その後枯れた。そして今、その木から観音菩薩が彫られている。そして入り船山記念館の中で余生を送っている。呉市中央公園に椿が咲いていた。そして今、全国の市木或いは県木が集められ、美しく整備されている。