幸せの方へ
彼はいっていた。お金のことで自殺なんてしてはいけないよ。お金も仮のモノだよ。絶対の価値ではない。強い立場の人と弱い立場の人がいる。強い人は弱い人を助ける。そしてみんなで生きていく。それがどうだろうね。経済的に強い人は何を餌食にしていたのだったか。その犠牲になることはない。人生は何とかなるよ。本当だよ。有名になることもそうだった。いつまでも他人を笑いものにしていてはいつか仕返しが来る。いじめもそうだった。私達は何をしてきたのだろうね。大反省の頃となった。そして未来は明るい。時代は大きくシフトする。幸せの方へ。庶民解放の頃である。庶民とは善良な市民或いは国民である。それは市民解放、奴隷解放、女性解放の次に来る。それは旧約聖書に秘められていた。モーゼの杖はつかれる。その時、海も割れて道が出来る。世界は本来一つである。21世紀の約束だった。一箇の自覚がある。自分とは何者だったのか。禅のテーマはそれだった。この世はある意味で煉獄だね。火裏蓮ということがある。焼き尽くさねばならない。何を焼き尽くすのだろう。己の悪性だね。そして見事に結晶する。宝石となる。この世に生まれてどう生きるべきだったのか。再び地獄に帰るのか。それとも人天に生まれて勝妙の楽を得るのか。或いは仏前に生まれて蓮華の前に化生するのか。選択するべきはそれだった。それはこの世で実現する。如来の滅度の後こそ未来であり、それは今だった。この身のある今こそチャンスである。探すべきはそれだった。見つけるべきはそれだった。確かな道がある。安穏な道がある。それはどのようにして至るのだったか。長くて険しい孤独と悲しみの一本道かも知れない。だけど、必ず至る。あなたも今、その道を歩み始めたのかも知れないね。やさしくなれる。強くなれる。あなたの望みが喜びとなる。前世がある。来世がある。この世は過去からの魂の遍歴であり、夢の実現過程だった。いつか私達もこの世を去る。そして霊界に帰る。祖先は待っているよ。魂を磨いて胸を張って帰りたいね。この世はチャンスに満ちている。美しい風景が待っている。好ましい人間関係が訪れる。それが如来だった。やさしい風に吹かれてあなたは生きていく。それはある。この世である。彼が見つけたのはそれだった。彼はいっていた。人間関係は同レベルで触発する。さわやかな風が吹く。日月照らし風が吹く。周りは笑顔で満ちている。宇宙戦艦大和はコスモクリーナーを見つけた。そして地球に帰ってきた。誰か知っているだろうか。彼は確かに使命を果たした。世界は知っている。
人生に何を求めていたのでしょうね。やがてあなたの求めていたとおりの結果となります。それはお笑いですか。軽薄ですか。お金ですか。名誉ですか。地位ですか。権力ですか。武力ですか。それとも見えないところに認められ、見えないところから護られて幸せに生きていくことですか。新しい時代です。新しい価値観の創造です。それはすべての人に開かれました。彼の求めていたモノはそれだったのでしょうか。人生は不思議です。そしてすばらしい。あなたはあなたの望んだとおりの人生を歩み、いつかその結果となります。既に処したる人生がありますね。あやまるべきはあやまり、償うべきは償って始まります。幸せの方へ。教育の目的も明らかとなりました。
この世に生まれて、強く生きてゆけると良いね。それは出来るのだろうか。一切不安のない人生ってあるのだろうか。それはあるのだった。仏の目的は何だったのだろう。仏知見を得させることだった。それは完全な智慧であり、完全な感性だった。どのようにすればそれは得られるのだったか。どのような時にそれはあるのだったか。身心清浄だった。良いとか悪いではない。そのような区別さえ必要でなくなってくる。そうした生き方がある。それを本来日本は目指していた。そしてそれが、生命の進化傾向であり、最終ゴールだった。今はどのようなことになっているのだろうね。視ての通りだね。だんだんと遠ざかりつつある。何故なんだろう。この度の不況が拍車をかけて、人々の悪性が当然であるかのようになってしまった。このままでいいのだろうか。あらゆる成功の秘密も身心清浄だった。何度か失敗してやがて成功の秘訣は人間性だったと気づく。世の大富豪も何度か破産している。臆することはないよ。これからだよ。何も気にしなくて良い。惑わされないことだ。自分の信じる道を進むが良い。
想い出すことがある。それはある教授の下で学んでいた頃のことだった。大学の特別講義である高等裁判所長官が招かれた。その中で仰っていた。裁判所と雖も社会の縮図である。いろいろな考え方の裁判官が居て良い。それで三審制も保障されている。亦、あるポスターがあった。二人の老婆の写真がデザインされていた。一人は笑顔であった。もう一人はかたくなな表情だった。笑顔の老婆の片腕はそっと悲しみの老婆の肩に添えられていた。それで良いのである。ニュートンだったろうか。私が人より少し遠くまで見通すことが出来るとすれば、私が巨人を見つけ、その肩の上に乗せてもらっているからであるといった。幸せはある。どこにあるのだろうね。その人次第である。この世で気づけるかどうか。この世を地獄とするか、天国とするか。どちらもある。どちらを選択するのか。至るは難しい。至れば安楽である。幸せを何が拒んでいるのだろうね。過去からの経験則とそれに則っての判断である。過去から自由となろう。だれもが通る道である。誰もが幸せになれる。なって良い。既に至った方々が居る。これから至る方々が居る。それがこの世である。それで良いのである。やさしくありたいね。それはある。あなたにも必ずある。私達は幸せになるために生まれてきた。時代は十分に進化した。そしてシフトする。