幸せってあるね

  • 【2008/12/10】彼はいっていた。幸せってあるねって。それは、見えない世界と交信できることだったんだって。それが文学の最終テーマだった。それはあるという。彼って何を探していたんだろうね。 それは見つかったんだって。それを天照大神ともいっていた。大風を制御する草薙の剣も雷を呼ぶ金剛杵もあるんだって。 ほとんどの人は知らない。それでないと思っている。だけど、あるんだった。本当だろうか。
  • 彼は確認したといっていた。変な奴だね。 フェルマーの最終定理に匹敵するらしいよ。人類の永遠の夢だったのかもしれないね。それを見つけたらしい。 あらゆる条件がそろったという。持って生まれたものもあるようだ。だけど、誰もがその可能性を持っている。 それで未来は明るいということだね。何時か至りたいね。どのような情景が待っているのだろうね。
  • だけど、 彼もこれからさらに修行らしいよ。どうしてもこの世で払拭しておきたいことがあるんだって。お金ではなかったんだって。 それなりに試練もあったようだ。誰もまだ解決したことのない試練だったらしいよ。それも使命だった。あるいは宿命だったか。 それも果たしたという。
  • 何を背負っていたのだろうね。父も祖父もそうだったらしい。本当だろうか。しかし、飯も食えなくなるんだって。 それほどの事らしい。青春も人生も失うらしい。彼女どころではなかったらしいよ。そして未来は拓いたんだって。 何をいってんだろうね。
  • 先日もある方にあなたはおかしい。やくざのチンピラ以下だっていわれたらしいよ。変な奴がいるモンだ。 これまではいえば不遜だとかいっていたことも話してくれるのかもしれないね。爾(そ)の時を拓いたのも彼かも知れない。 彼って何者だろうね。
  • 不安はない。恐怖もないといっていた。それは乗り越えるべきものだったんだって。それを乗り越えたのかな。 三十有余年を要したという。 彼の旅は長かったんだね。前世からの続きだともいっていた。何処を彷徨っていたんだろうね。 話してくれると良いね。
  • 今となっては彼の知性は測り知れない。それで黄泉も認めたのだろうか。 それよりも彼の忍耐強い探求があったらしいよ。 その断片はすでに記録にある。知る人は知っているといっていた。 これからやっとこの世での彼の人生だといっていた。
  • カ行変格活用成就だという。何をいってんだろうね。さて、 北一輝氏がいってたという。全うに生きてそれで生きられないなら、 その第一号になれって。
  • 心が病んでいる人がいるね。 その人はいつもみんなからいじめられるんだっていってた。 いじめているわけではないのに、いじめていると思うらしい。 いじめているわけではなくて、意見しているだけのこともある。 それをいじめと思う自分に問題があることもあるよ。 そのあたりを教育界も冷静に分析して、対処を考えた方が良いのかも知れない。
  • カウンセラーももう一度再分析する必要があるのかも知れない事例がある。かつて大久保清の事件があったとき、被害者学が生まれた。 被害者にも問題がある場合があるからだった。フェアレディ・ゼットに乗っていただけで、何人もの若い女性が騙されて連れ去られ、 殺された事件だった。
  • よく観察していると、同じ人間の姿をしていても傾向が違う人がいる。そのあたりを見極める必要があるようだ。 彼はつい最近まで、みんな同じと思っていたらしい。そうではないね。誰も教えてくれなかったんだって。犯罪学には決定論もある。
  • だからといって刑法において新派理論をとるわけにいかないのは、やはり人間は複雑だ。十把一絡げに判断できない。 しかしある一定の傾向があるということになると、それを見抜けば、それから先は類型化できるのだろうか。 いずれにしても内心の問題がある。
  • これは表に結果として現れて初めて判断することになる。発達段階において教育的改善可能性があれば、 少年法の発動となる。しかし精神年齢の発達はかつてのそれと遙かに違っている。これもテレビの影響かも知れないね。 新人類と呼ばれる現象もあるけれど、やがて彼らが日本の未来を決めていくとして、今の日本の傾向をもっとも決定づけたのは、 団塊の世代だった。
  • そして彼らの子供である。それ以外の世代はそれほど進歩的(凡アメリカ主義)ではないのではないか。 多数決の原理で彼らの影響があまりにも大きかった。 今の日本の実体に対する反省はそのあたりからするべきかも知れない。 敗戦を前提として反射的に本来日本の価値および秩序を破壊した全共闘的自由は歴史的本来の自由でないと断言する。 その意味でも戦後は終わらなければならない。
  • 本来の日本に帰るべき頃である。思い出せばいい。DNAに記憶がある。 日本は日本。 日本人には日本が良い。さきほどのいじめの問題だけれど、何事にも原因がある。仮にいじめと感じる意見があるとして、 その意見の原因は自分が作っていることに気づいていない。それを無視して、一方的に自分はいじめられていると思う。 おかしいのはどちらだろうね。原因は自分にある。
  • これを以ていじめられていると被害者ぶるのは都合が良いというか勝手がすぎるといえる。原因を解決しなければ、それは何度でも起こる。 世代を超えて起こることもある。六道輪廻である。何事も大自然の法則通りだね。原因があって結果がある。
  • さて、幸せってあるね。 それは本来の自分となることだった。自分に帰るといっていい。その意味で旅を要する。百鬼丸のように。あるいは西遊記である。 戦うべきは自分自身とだった。敵は自分自身にありだった。
  • 最終最後最大の敵は自分だった。誰もそれは怖い。自分と戦うって事はね。 しかしそれを通らない限り幸せはない。それは魔との戦闘だった。これに勝利するとどうなるか。如来が御手で頭を撫でる。 そしてすべてを知るだろう。生まれた意味とともに。そして生まれてよかったと思う。日月照らし風が吹く。自分が魂であり、 宇宙と一体であると感じる。仏の守護も感じるだろう。仏は仏となる方法を知っていた。そしてこうしたらいいんだよと教えてくれる。 象牙の塔の中でぬくぬくと研究してもわからない。そしてほんとうの喜びを知るだろう。
  • 誰もが不思議を知っている。 しかしそれは不思議であって、それと取り組もうとはしない。何時か不思議から逃げて、日常に浮かれている。 この世で解決するべきは不思議だったのにね。知らない人は不思議でも、知ってしまえば当然だった。そうした真実がある。 かつては高名な修行者しか至れなかった。それが大衆レベルで簡単に取り組める時代となった。それが必要となったのである。 救われなければならない。それほどまでに苦しい時代となった。無理もない。悪の上に悪を積んできた。人間である限り、悪がある。 ちょい悪親父とかともいって正当化した。
  • さて救われるのか。救われないのか。決めるのは自分である。素直になろうよ。真実真理を前に。 それはある。かつて日本はシャーマンの国だった。それは本当だった。これでこの旅を終えることができる。この世の使命は果たした。 彼は安堵した。何だったのだろうね。彼の人生って。
  • これからだね。夢は叶ったね。ある日、コップが壊れた。父はいった。壊れたのと同じコップを持ってこい。そのようなものはありはしなかった。また、伝伝おくりともいっていた。知っていたのだね。何時か気づくと。少し時間がかかりすぎたか。それも無理もない。戦後だった。これに気づくにはあまりにも条件が悪かった。土壌は破壊されていた。祖父の古里は廣島だった。さりげなく部屋の中に架けられていた朝井清氏の版画の裏には明らかにヒロシマである祖父の版画が隠されていた。それを見つけたときには驚いた。父も亡くなってずいぶんとしてからのことだった。おそらくそれはその地に足を踏み入れて実際に見た光景であろう。祖父は棟方志功と同門とも聞いたことがあるが、定かではない。しかし天才的な技術を持っていた。それを何度か目の当たりにしたことがある。そして朝井清の名を知ったのもずいぶん後のことだった。晩年の画家原開氏と知り合ってからだった。氏の最後の作品のモデルは私だった。氏はいった。ありがとう。絵画技術においてまだまだずいぶんと発見があったよ。彼の画家となった動機も尋ねた。自分も西洋画家のように美しい絵を描きたいと思ったという。氏は祖父の教え子だった。また、子供の頃いじめから助けてもらったらしい。彼の絵画理論も聞いた。画壇には常に二極ある。個々の画家はその間を揺れ動いている。氏とはある頃、毎晩のようにある寿司屋で時を共にさせて貰った。