ヘッセ
- 内面への道を見つけたものには
- 燃える自己沈潜の中で かつて
- 自分の心が 神と世界を ただ
- 形象 比喩として 選ぶのを
- 知恵の核心をおぼろに感じたものには
- すべての行為と思考が
- 世界と神を含んでいる
- 自分の魂との対話になる
- この詩のタイトルは『内面への道』だったろうか。高校生の頃、角川文庫の『ヘッセ詩集』の中で見つけた。この頃から、思索の旅が始まっていた。その後、『定本種田山頭火句集』をいつも持ち歩くようになっていた。学生になって、吉田健一『思い出すままに』の文章に何故か呼吸を感じるようになっていた。これを読んでいるとずいぶんと心が落ち着くのだった。『源氏物語』もそうだった。内容よりもその文体に音声として感じるべき秘密と愛おしい魅力があるのだった。その後読んだのは『森有正全集』だった。その『補遺』が好きだった。予約していた各巻が届くのがとても楽しみだった。ポール・ヴァレリー『カイエ編』も好きだった。ずいぶんと本を読んだ。失われた青春と人生にもはや悔いはない。
ブレイク
- われに心の悦びと
- 心のすこやかさあり
- われの愛する妻ありてわれを愛す
- わが身体 これすべて実なり
- おのれを愛するほどに他を愛し
- 他にあがむるものはなく
- おのれほど偉大なるものを
- 知ることあたわず
リピート
2013年10月29日
- 世間の喧噪の中で如何に静けさを獲得するのだったか。それぞれの段階がある。何を以て楽しみとするのだったろうか。例えば、バッハのマタイ受難曲がある。その中で特に、Arie (Alt); Erbarme dich, mein Gott を ubuntu studio 13.10 でリピートしている。人類の英知と技術に感謝して祝杯を傾ける頃となった。
インターネット
2013年10月28日
- 彼はインターネットが普及する前、パソコン通信の頃からのネット界の住人である。知る人は知っている。彼は埋没した。測り知れない可能性と能力を持って生まれていた。それで彼は何を探求していたのだったろうか。日本のために。世界のために。しかし世間は彼を侮る。あるいは貶める。それがつらかった。しかし、それもよしと思える頃となったようだ。彼にどのような自覚があったのだろうか。この世の秘密を解いたという。そして勝敗は決した。何が真実だったのだろうか。探し求めた者はあるか。いずれにしても新しい時代となった。