2007年10月22日

開門

勝負にならない。歩んだ人生が違う。開発した力が違う。魂の遍歴が違う。何を求めていたのだったか。何のためだったか。使命があった。それは何だったか。或る意味で仇をとらねばならなかった。それは果たされた。歴代の務めは果たした。何の仇だったか。明治だった。古来大和魂江戸無血開城禅譲正統日本純粋精神を裏切った。ペリー来航だった。黒船が怖かったわけではなかった。背後のアヘン戦争が怖かった。ヒロシマだった。原爆の火を以てしてもヒロシマを根絶やしにすることは出来なかった。欺罔を以て手段とする自分勝手卑怯怯懦商人根性支配だった。無神論者を以て自負するオピニオン・リーダー及びインテリゲンチャ諸氏だった。子供たちの教育を誤った。自由を履き違え浮かれふざけた暴走族的衆愚テレビ界及び芸能界だった。世は腐敗した。愚かさの跋扈。 第二次世界大戦の仇もとったかも知れぬ。神風の吹くべき古来大和及び黄泉の受容するところの大義名分のない西洋文明の文脈での戦だった。私はこの為に生まれていた。こうした仇の取り方しかなかったのだろう。その為に何処を彷徨っていたか。力を得るためだった。それは何であったか。草薙の剣だった。大鏡だった。ロゴスだった。もう終わった。身も心も青春も人生も賭してのことだった。 開門である。