スッターニパータの中で仏は、雨よ降りたければ降れ、風よ吹きたければ吹けと言っています。アクション映画『ダイハード』のエンディングテーマは、Let it snow, let it snow, let it snow …… だったのですね。ラジオが言っていました。ビートルズには Let it be がありました。インドでラジニーシと会って、その影響で作った曲でした。特に日本でとてもヒットしました。「マリアが現れて言うのです。あるがままに」という意味でした。風よ吹けというと、ピンクフロイドの「エコーズ」っていう曲が入っている『おせっかい』というアルバムが思い出されます。さらに、トーマス・ハーディの描く小説の中の情景が思い出されます。夜のヒースの丘を松明を手にした一群の村人たちが一列になって歩いて行くのです。また、ある呪文を唱えると必ず風が吹くのです。まるで草薙剣でしょうか。空海においては金剛杵で雷が落ちるのだったでしょうか。右大臣菅原道真が太宰府に左遷されたとき、京都の屋敷にあった梅が飛んできたといわれています。『飛梅』として今もあるのでしょうか。子供の頃、見たことがあります。そして失意の裡に他界すると、京都では連日連夜雷が落ちて大嵐となりました。それは道真の怨念に違いないと恐れたのでした。それで道真は今、神として天満宮に祀られています。誰かが言っていました。生き霊は死霊より怖い。