自由とは

2010年07月12日




自由とは あらゆる呪縛 解かれたる 役目を終えて その時ぞ来る

何もかも 打ち砕かれて 静観す 己を滅して 自然に帰る

それ故に この身を任す 風ぞ吹く 幸せ此処に 黄泉の守護する

はるかなる 過去の希望を 彷徨いて 何時しか至る 夢の実現

これこそが 求めていたり 自由かな もはや静かに 眺望している


見返り美人

2010年07月07日

  • 制するべきは何だったのでしょうね。権力ではありませんでした。武力でもありません。金力でもありませんでした。この世でそれを確かめなければならなかったのでした。それは何だったのでしょうか。そしてそれを制した時、何が起きるのだったのでしょうか。彼は言います。それが『見返り美人』でした。『月に雁』もありました。それはあるのです。

とればうし


とれば憂し とらねばものの数ならず 棄つべきものは 弓矢なりけり (堀 悌吉)
もののふの やさしきこころふれしかば この道たれと ともにあゆまむ (後藤静雄)
史をよみ 文ならなくのことどもを 涙とともにゆるし居りぬる (後藤静雄)
しれはまよひ しらねはまよふ 法の道 なにかほとけの実なるらん (至道無難禅師)
水鳥の 行くも帰るも跡絶えて それでも道をわすれざりけり
道といふ 言葉に迷うことなかれ 朝夕己がなす業と知れ
明日の日は 雨か嵐かしらねども 今日の務めに田の草を刈る
浜までは海女も蓑着る時雨かな
よく見ればナズナ花咲く垣根かな (芭蕉)
飛び込んだ重さで浮かぶ蛙かな
鶯の 鳴いたあとで 顔洗う (後藤静雄)
心なき身にもあはれは知られけり 鴫立つ沢の秋の夕暮れ (西行法師)
つかれしも なにもなさねど暮らし居る われありがたく秋はふけゆく (後藤静雄)
しかとしる われもはんにゃもなかりけり 旅たつ空に雲なかかりそ (後藤静雄)
宿命の冬ぞ越すらむ春ぞ来る重きを知りて也恨み消ゆ (呉灯火)
しかれども世間の濁りぞとりてけむ我の色にぞ染めてけむ (呉灯火)
かくまでは赦されざるを知る頃と世間身勝手もはや許さず (呉灯火)
万軍の主は来たりて号令す全軍出動黄泉は動けり (呉灯火)
日本には古来咲き居る花ぞあるやまとのこころ今も咲き居る (呉灯火)