時代及び歴史が見えているのか

2012-02-25

  • 教育勅語があった それ自体正しい しかし戦前にそれが歪曲されて運用された 教育は国家のために必要な人材の育成となった 間違った大和魂すなわち国家のために命を奉げる特攻隊の育成となった ここに教育の恐ろしさがある その反省として戦後の民主教育があった しかし それもまた歪曲されていた 履き違えた自由があったからだった どういうことだろうね 戦後日本精神骨抜き占領政策が確かにあった 沖縄戦においてアメリカ軍もぎりぎりの戦いだった 砲弾は既に尽きていた 原爆がすべてだった 日本と二度と戦いたくなかった それでどうするのだったか 娯楽を与えることだった それに乗じて財界の支配となった 教育は財界にとって必要な人材の育成となっていた また 教育界も腐敗した 公務員も腐敗した それで今 平成維新とか言われている 大阪から発信されている政策がそれである ところで 明治はどうして江戸無血開城で始まったのだったか ペリー来航だった それは軍事的圧力による市場開放請求だった それにどう対応するのか苦慮した その前に アヘン戦争があった イギリスが当時 七つの海を支配していた 西欧列強による植民地分割が行われていた 次なるターゲットが中国及び日本だった その流れの中でのペリー来航だった このままでは日本も植民地化される危惧があった それで国内で尊王でも攘夷でもない 薩長と幕府とで戦っているべきではないことは明らかだった 勝海舟と西郷隆盛の合意の背景にはそれがあったのではないか それで西郷隆盛は言った 「薩長軍はおいどんに任せておいてください」 維新後 何をしたのだったか 文明開化だった それは西洋化だった それしか西欧列強に対抗手段はないと思われた それに乗じて何が台頭したのだったか 商人階級だった その影としての明治政府だった 本来日本の諸価値は悉く破壊された その帰結は何だったのか 第二次世界大戦だった 大儀はなかった 故に神風は吹かなかった その後 同じ支配である この度 3.11があった 魂と宇宙は連動している 私たちは大自然の一部である 自然災害と人災は連動している 私たちが穏やかであれば大自然も穏やかである 天が荒れている 故に私たちも荒れている 世の中がとても殺伐としている いつかこのような時代となるのだった どのようにして治めるのだろうか 人心を治める 自然も治まる 人間の勝手が過ぎたのである この度 歴史的円高があった デフレの中でのことである 商品は売れない 大企業は生産拠点を海外へ移した 新規採用の8割は留学経験者となった 目先の利益しか追いかけようとしていない 公害があった 埋め立てて知らぬ振りである 仮登記担保及び譲渡担保があった それが正当な銀行活動であるかのようであった 庶民を犠牲にした事実がある またバブルもあった その補填は税金ではなかったか 海外への工場移転の理由は人件費であった しかしこれよりアジア諸地域で労働基準法が制定されるであろう そうすれば海外移転の意味はない また歴史的円高でどうなったか 企業の内部留保が吹っ飛んだ バブルの時は庶民の貯蓄が吹っ飛んだ それが0金利政策の意味するところだった そのツケが国債残高である 企業も銀行も合併を繰り返し巨大化した まるで恐竜である 何もかも食い尽くした 地方の商店街はシャッター通りとなった そして商工店主はどうなったか 派遣社員しかなかった 若者にも正規社員への就職はない 商品を生産することを以て貨幣に変換する資本主義は寡占・独占となって末期症状となった 西洋思想は19世紀に既に没落していた 明治はそれを追いかけた そして無意味な戦争をした 本来大和の戦ではなかった 恐竜が滅びる頃 ネズミがいた 既得権者はそれにしがみつく 沈みゆく船に 私たちは生き残る ここに清貧道の秘密がある 本来日本の秘密である 頼朝は伊豆に流されていた 未来は明るい 日本は大丈夫である 世界は待っていた 日本が何を学び 何を反省して 何を提示するのであるか 政権抗争の時ではない 新しい未来をどう創造するのであるか 時代及び歴史が見えているのか