ケン・ウィルバー著「トランスパーソナル宣言」より

  • 進化とは自己超越を通しての自己実現。
  • 全ての潜在性が実現されればその結果は神である(アリストテレス)。
  • 大人は自分が心をもっていることを悟った時点で、もはや単なる心ではなくなる。現に心を超えた微細領域から心を知覚しはじめるのである。
  • 超時間的無時間性、愛、無回避、無執着、全的受容、主客合一原理的には多大な潜在的可能性を内に秘めている。
  • 心が極めて健康的な人は、わたしたち普通の人々に、ときに神秘的、または奇怪に映ることがある。
  • 最高度に健康な人は随意的コントロールの幅が広い人。
  • 意のままに幅広い意識状態に入る能力のある人。
  • 自己実現とは人が人であることの全てを実現すること。
  • 欲求の満足への執着が苦悩の原因であり、徳の高い人は他者への寄与および奉仕によって動機づけられる傾向にある。
  • 愛、慈悲、共感、寛容 → 他者への思いやり尊敬、感謝、脅威の態度、エコロジー意識 → 畏怖の念、生命の神秘行動、思考、愛情、パーソナリティの変化はそれ自体が目標ではなく、存在の超越的次元に目覚めるための手段である。
  • 十全に開花した人々もまたひたすらに快楽、すなわちメタ快楽を求めている。真、善、美は最高の快楽である。自己にとっての善は全ての人にとっての善である。
  • 真、善、完全、統合、生命観、法則性、美「現実描写」の言葉がそのままそれまで「価値ある言葉」と呼ばれていたものと同一になる。
  • 事実と価値は溶け合って一つになる。
  • 「内在する価値」への愛は「究極的なリアリティへの愛」。
  • 事実に対する強い関心は、強い愛に変わる。
  • 究極的な価値を熟考することが世界の本質を熟考することである。
  • 真理を求めることが、美、秩序、全一、完全性、正義を求めることと同じになる。
  • 善きもの、美しきもの、愛すべきもの。
  • この世界が、この宇宙が、自己と同一で自己の特質そのものである。
  • 個人の自己性が全体に融合して消える。
  • 自然一般と同一構造をもつ自己。
  • その人の自己の特性を定義づけるものとしてその人と一体になっていた価値は、その人の死後も生き続ける。
  • 人間は信仰によってみずからの現実を造る。
  • 自由はそれを信じたときに現実のものとなる。
  • 人が他人に提供できるものは自分自身にほかならない。それ以上でもそれ以下でもない。
  • あらゆる知識が本質的には同種の構造をもっている。