ALTとの思い出
You are so sweet.
- あるALTとの対話。It is the last day of this school today for me,……You are so sweet.……Thank you.You,too.
beautiful
- ミッシェルというALTが母国カナダに帰ることになった。かつて私が作った三首の短歌を手書きで書いて、餞別とした。そして彼女が次の日に言った。「ありがとう。辞書を片手にひとつひとつ言葉を調べて読みました。日本はすばらしい。 It's beautiful !」
史をよみ 文ならなくのことどもを 涙とともにゆるし居りぬる
もののふのやさしきこころふれしかば この道たれとともに歩まむ
日本には古来咲きそう花ぞある 大和のこころ 今も咲き居り
忍耐!
- 身長2メートルもありそうなジェシーというALTがいた。ある日、あるスナックで一緒になった。連れと一緒に陽気に時を過ごしていた。しかし傍らに、明らかに傍若無人な客がいて、雰囲気が怪しかった。ジェシーがそっと肩を叩いてやさしくほほえみながら日本語でささやいた。「忍耐」!
hard working
- ある日、ジェームズが言った。「アメリカ人は日本人が好きである。なぜなら、アメリカ人と日本人が大切にしている価値観が共通であるからだ。それ は、正直であること、積極主義でプラス思考であること、そして勤勉であることだよ」。勤勉について彼は、hard working と表現した。
- ある日、小さな川沿いの路地で彼と出会った。彼は自転車を止めて、いつもの笑顔で挨拶してくれた。時におどけてみせた。今日が、5年間勤めた ALTとしての最後の授業だったという。目が少し、潤んでいた。学校では泣いたらしい。思わず生徒たちをハグしたといっていた。これから1年半、広島の日本語専門学校で日本語を勉強するという。また逢えるといいね、というと、必ず逢 おう、といった。
- 彼は茶道と剣道に興味がある。夜9時頃、呉市れんが通りで、茶道の稽古帰りに着物を着ていたことがあった。その時も自転車に乗ってい た。剣道段位取得のための規定集および教科書(日本語)を真剣に読んでいる姿もあった。彼はアメリカの大学で、コンピュータ・プログラミングを専門にして いた。子どもたちのために、日本語学習プログラムの開発が、彼の夢である。ビジネスは難しい、苦手だと言っていた。