ハッピーライフのはじまりⅢ

 これまでずいぶんと難しいことを考えていました。それも通らねばならなかったのですね。すでにあらゆる英知が伝えていたことがありました。どれかひとつでよかったのです。

 大学の卒論の時、一般論を書いてしまいました。時の教授のご指導は、個別具体的なテーマに絞って書くようにとのことでした。就職の時は、広島ですればラクであったのに、大阪に出てさせてもらいました。ずいぶんとそれも企業からみると迷惑なことでした。

 その後、一身上の都合でそれらも無駄になったかと見えました。そして埋没すること三十有余年、社会に見捨てられ、人生から見放されたかと思われました。その間、色々な見聞をさせていただきました。自分の人生はこの世では無駄かと見えました。そうでもないですね。何時か浮上する時が来るようです。

 人生って不思議です。諦めないことです。その間、勉学もさせていただきました。教育もされました。何時かすべてが意味を持つのです。そのような人生もあるのですね。今となっては感謝です。すべてに。

 悲しみはペーソス。あまりにも孤独な人生がありました。それも何時か乗り越えることが出来るのでした。それも伝えられていました。

 日々、小さな良いことを思っていることで、何時か大きな幸せがやってくるのです。それは何故だったのでしょうね。宝石が結晶するのに等しかったのでしょうか。人間もそのようになれるのでしょう。それがあるべきスターの姿ですね。

 探していたものは何だったのでしょうか。愛と平和の純粋精神だったのでしょうか。時代のエートスといったものがあります。エートスをいったのは、マックス・ウェーバーでした。フランス革命の頃には啓蒙思想家がいましたね。ルソーとかモンテスキューとかロックとか。彼らだけが啓蒙家ではありませんでした。時代のエートスがあったのです。

 その頃、多くの啓蒙家の方々がいました。その代表として、ルソーとかモンテスキューとかロックだったのでした。ダビンチの頃もそうでした。多くの発明家がいたのです。ダビンチの夢は悉く実現しています。彼がすべて考えたのではなかったでしょうね。むしろ時代の代表として総集編だったのですね。

 そうしたものです。時代のエートスは今、何でしょうか。明らかに時代は動いています。100年に一度の金融危機です。オバマ大統領がイスラムに対してメッセージをトルコで贈りましたね。そしてその足で予告なしにイラクを訪問しました。時代の鼓動を感じますか。それこそワクワクしますね。いい時代にしましょうね。まだ金銭的に汚れていない若者達の時代です。

 空前のチャンスとなりました。時代の動きにアンテナを立てて、宇宙からの導きをキャッチしましょうね。若者はしばらく虐げられていました。自由の定義は何だったのでしょうか。貧しく生まれて、何時までも貧しくある必要はない。子供の頃に教育が十分に受けられなかったとしても、何時までも教育を受けないということはないということだったようです。

 わかりますか。学んでこそ自由があります。すでに歴代の英知と技術があります。それを学ぶことで幸せになれます。それなくしては何時までも埋没です。何時か必ず幸せになれるのです。それが自由ということでした。

 アメリカより学ぶべきはそれだったのですね。

 世界は歴史です。フランス革命で市民が自由を得ました。しかしそれは資本家のみの自由だったのです。テレビのニュースを見て驚きました。世界の各国の代表者が会議に出席しています。その姿はどうだったのでしょうか。ワイシャツが殆どブルーですね。何を意味しているのでしょうか。

 世界は変わりつつあります。庶民の解放の時が来たのでしょうか。